以前「キラキラヒカル」というタイトルでブログを書かせていただいた。
キラキラヒカル | 南青山 紅茶教室 E-style (e-styletea.com)
この中で、ファストファッションや安価なものでもおしゃれはできると書いた。
最初はそこから始めてもいい。
また若い人ならば、若さというオーラがあるのでそれで充分。
しかし、ある程度年齢を重ねてきたならば、次のステップとしてやはり本物を身に着けていくべきだと私は思う。
一昨年3月の緊急事態宣言時、有り余った時間でアクセサリーやジュエリーの断捨離をした。
一万円くらいまでの金属にメッキをした、いわゆるアクセサリーは変色したものも多く
捨てざるを得ないものが大半。
一方、例えばシャネルのブローチは「ビンテージもの」として購入額の3分の2くらいの値段で引き取ってくれて
それを元に新しいブローチを買わせてもらった。
ハイブランドはやはり別格なのだと改めて感じた訳である。
考えてみれば、目の肥えた世界中の富豪セレブたちが長い間愛用しているということは
そのお値段に見合った品質が証明されているのだろう。
先日YouTubeで革職人が、エルメスのバッグと量販されているバッグの縫製の違いを説明しているのを見たが
エルメスは敢えて難しい、面倒な縫製をしているとのこと。
そしてそれを作れる職人の技術力を加味すれば、破格のお値段も許せるということなのかもしれない。
選ばれた素材、伝統ある洗練されたデザイン、優秀な職人の技により「本物」が生まれる。
コロナ前に生徒様と某国に旅行に行った。
とても楽しい旅だったが、ハイブランドのコピー製品がたくさん売られていた。
私たちはその声に引き寄せられ眺めていたところ、
日本語ペラペラのおにいさんが近づいてきた。
とあるバッグのコピーだったのだが、「本物にはこの線が入っている 入っていない」で論議になった。
おにいさん曰く「こっちは偽物一筋20年やってるんだよ。本物にだってこの線はあるよ。もう、そんなこと言うと
泣いちゃうよ」
偽物に対するすごいプライドだなと思った。
ここまでいけば偽物も許される?いや許されないけれど。
別に私はハイブランド信者な訳ではない。
もちろん物はいいけれど、お値段の桁が違う。
残念ながら、いつもいつもそれだけを購入できる訳ではない。
しかし、ハイブランドにはその名前だけで「品質保証」につながる。
その他の「本物」は品質保証を鑑定してもらったり、経験から判断することが必要になる。
少し面倒だけれど、そのプロセスもまたワクワクして楽しい。
「本物」を見分ける作業。
そして、本物を身に着けると
背筋が伸びている私がいる。
最近は外出時、何か一つはフェイクではなく「本物」を身に着けるようにしている。
それが私の年を重ねるひとつのプライドなのかもしれない。